ここ数年、パチンコでは一種二種混合機の機種が増えてますよね。
一種二種混合機は初代牙狼の頃からありましたが、AKB48あたりから市民権を得た感じで、最近ではシンフォギアのヒットの影響が大きい感じですかね~
そんな一種二種混合機ですが、スロットメインの知り合いから
「一種二種って2種類の混合なのに一種ってなんなんすか?」
と聞かれました。
確かにそうですよね~
スロットが4号機→5号機へと法規の改正が行われた2004年、パチンコも大きく変わりまして、その大きな変化のひとつに種区分の廃止がありました。
2004年以前は種で区分されていて
第一種:デジパチ
第二種:ハネモノ
第三種:権利物
第四種:電役
その他:アレパチ等
という区分わけがありました。その旧基準の名残。一種(デジパチ)と二種(ハネモノ)の混合=デジタル抽選とV入賞当選が混合した機種が一種二種混合機というわけですね~
このブログを読んでくれてる人はマニアばっかりだから知ってると思いますけど笑
ということでそれぞれどんなものだったのか、グダグダ書いております。
第一種:デジパチ
デジパチは読んで字のごとく、デジタルなパチンコですね。デジタルで抽選した結果を液晶やドットで表示していて、大当りのフラグを引くと多くの機種は液晶やドットで図柄が揃って大当り開始。
権利物でも液晶やドットを搭載していた機種は数多くありましたが、権利物は大当りのフラグを引くとV入賞の権利を獲得するものだったのに対し、デジパチは当選結果が表示されると(図柄が揃うと)勝手に大当りが始まるのが最大の違いですね。
また、今はなくなってしまいましたが、2004年の改正以前のデジパチは、アタッカー内のV入賞がラウンド継続の条件でした。
大当りが始まった時に席を外していても、今ならその時間のラウンド分の出玉を損するだけですが、昔のデジパチは1R目で1発も入れないとパンクしてましたね~
いや、入賞ゼロのフルオープンはエラーが出て、解除のときVゾーンに入れてもらったら復活だったか、、
ちょっと曖昧ですが、とにかく大当り中にVゾーンに入らないと、そのラウンドでパンクしていました。
だいたいの機種はアタッカーの中に2つ穴があったりして、パンクはほぼ起こり得ない作りになっていましたが、中には不親切な作りの台もありましたね~
その代表格が、今も後継機がホールで稼働しているFクイーンⅡの初代でして、、
あれはアタッカーの開く板の真ん中にくぼみがあって、そこに玉が乗り、アタッカーが閉まるときにその勢いでVゾーンに放り込まれる作りでした。
10カウント入賞するまでV入賞が確定しないわけで、くぼみにはほぼ乗るけど最後の方で弾かれてしまうことがまた~にありました。
あれは三共の悪意を感じましたね~
そんな感じで、デジパチもまったく同じに見えて、今と昔は微妙に違っていたといえます。
第二種:ハネモノ
ハネモノも今でもありますが、今のハネモノはデジパチですよね。皮肉的な意味ではなく、スタートチャッカー入賞で大当りとラウンドを抽選しているのだから、デジパチだと思います。
種区分の廃止以前のハネモノは、純粋にスタートチャッカーはハネ開放のためのスタートチャッカーであり、役物は純粋に大当り抽選の場であり、大当り開始後の1R目は純粋に1R目でした。
今のハネモノでも十分おもしろいし、今の規則でこのゲーム性を作れるメーカーは凄いなとこれまた純粋に思いますが、種区分の廃止の煽りを最も受けたのがハネモノかもしれませんね。
特に2018年の、役物比率関係の規制。あれは射幸心云々の対極にあるはずのハネモノを作りにくくしました。
種区分の廃止がなく、せめてハネモノだけでも別種にしておいてくれれば、役物比率の規制はデジパチのみに適用で、ハネモノは今でも新機種がボチボチでていたのか。
と思うと残念で仕方ないですね。。。
第三種:権利物
第三種が権利物。権利物という言葉は今でもたまに目にしますが、これは完全に消えてしまったゲーム性です。
権利物の最大の特徴は、アタッカーを開くための始動口があったというところですね。
16Rなら始動口は16回入賞まで有効で、重複入賞(アタッカーが開いているときに入賞)しないように、多くの権利物は回転体を始動口に使っていました。
V入賞することによってこの「アタッカーが開く始動口が有効になる権利」を獲得できるから「権利物」ですね。
このアタッカーが開くための始動口は、権利を獲得していない通常時に始動口に入賞させても賞球があるだけですが、その賞球数より少ない玉で回転体に乗るようなら、通常時に右に単発打ちをしてその賞球でチマチマ玉を増やすことができました。チマチマ増やしてまた左で大当りを狙って…
という誰でもすぐに思いつくようなセコイ打ち方もありましたね〜
クッソ怒られましたけど笑
権利物には、デジパチと同じように液晶やドットで当選を表示するものが多く、図柄が揃うとVアタッカーが開き、V入賞することででアタッカーの始動口が有効になる権利を獲得。
また、ハネモノ風のものもあり、ハネモノでいうところのVゾーンに入賞すると権利を獲得といったものもありましたが、大当りは右打ちなので、だいぶ雰囲気が違いましたね。
権利物に右打ちが多かった理由は、権利物はV入賞後(権利獲得中)に再度V入賞すると、権利が消滅するという特徴もあったからだと思います。ハネモノ風の権利物は、ハネに2個拾って2個V入賞するとパンクしてた気がします、、
海物語の元祖ギンギラパラダイスが権利物ですね。
あと権利物のスタートチャッカーは便宜上のものだから、賞球のないスルーチャッカーも多く、ボーダーはデジパチより甘かったけど、荒い機種が多かったです。
それだけにLN全盛期でも、権利物のシマだけは無制限だったりしましたね。。
第四種:電役
一般電役タイプは今でもありますが、今の電役風はあくまで電役っぽい感じですかね。
元々の一般電役も、デジパチ風に液晶やドットで当選結果を表示するものが多かったですが、デジパチとは明確に違いがあり、それは電チューの数ですね。
デジパチは電チューは1つまでしか付けてはいけませんでしたが、一般電役は4つまで搭載可能でした。
デジパチの電チューが、確変中の抽選や時短中の出玉の維持に使われていたのに対し、一般電役はその連動で出玉を増やしました。
大当りを引くとまず親チューが開放
↓
5個以上入賞させて即変動+保留4個の抽選を受けられそのほとんどが当選
↓
当選すると子チューが開放
↓
子チューに5個以上入賞させて即変動+保留4…
↓
当選すると孫チューが開放
↓
孫チューに5個以上入賞させて即変動+保…
という連動で出玉を増やしていく感じですね。
親チューのハズレも結構あって、ナナシーを打ってる田山プロがよく「なぬっ」って書いてましたね笑
今でいうすしざんまいなんかは見た目は似た感じではありますが、あれは一番下の電チューがただの当選待ちの電チューだから、やっぱりデジパチという印象ですね。
一発台も電役の系譜で、特定の箇所に玉が入賞すると親チューが開放し、そこに玉を入れると連動が始まるというだけの、シンプルなゲーム性でした。
また、電役は元々平台(一般台)といわれる電チューのみの台が元祖?のはずで、一般台は閉じた電チューに入賞すると賞球の払出とともに電チュー開放。開放した電チューに入賞すると賞球の払出とともに電チューが閉じる。
というだけの極めてシンプルなゲーム性ですが、開放時に重複入賞させると再度開放という仕様が、ゲーム性に深みを出していましたね〜
これは一発台でも通用することが多く、特に親チューの最後の開放にもう一発ぶち込むと、丸々取れるのでクイクイっとやったりやらなかったり笑
電チュー電チュー、最近ではベロからアタッカー風まで電チューといいますが、電チュー=電動チューリップ。電役こそTHE・パチンコといった風情で、いい感じですよね。。
その他:アレパチ等
その他は、アレパチやアレンジボール、雀球なんかですね。
雀球はメダルを投入すると玉が出てきて、その玉で麻雀の役を作るとメダルが払い出されます。90年代に上京したばかりのころ錦糸町あたりの古臭い店で一回だけ打ったことがありますが、まったく勝てる気がしませんでしたね、、
アレンジボールも同様、メダルを投入すると16個の玉が出てきて、16個で1ゲーム。下に並んだ数字が揃うとコインが払い出されるというゲーム性で、これまたビタイチ勝てる気がしませんでした、、
そのアレンジボールから派生したのがアレパチですね。
今でもエキサイトやアレジンの後継機はありますが、これも似ているようで全然違うんですよね。
アレジンやエキサイトも、アレパチのときは1ゲーム=16個で打ち出しが止まっていました。アレンジボールですからね。16個で1ゲームが完了すると「ブッブー」と毎回鳴ってましたね笑
並びが不利な場合はキャンセルボタンもあって、キャンセルするとまた新しいゲームをそこから始められました。
そこで数字が並ぶと払出がありますが、ゲージのせいでめったに揃いません。しかしスルーチャッカーを抜けた玉が大当りのフラグを引くと、普段めったに入らないポケットが点灯するためのアタッカーが開きます。それで払出が続き、更に強烈な連チャン性によって、大量の出玉を…
というのがアレパチですね〜
だから藤商事の今のアレパチの後継機は、ツラはそっくりですが、まったくの別物。やっぱりデジパチということになってしまいますね。
良くできてるし大好きなんですけどね笑
アレパチは昔のパチンコの中でもかなり特異な雰囲気を醸し出していました。
まとめ
といった感じでグダグダ書いてみました種区分。廃止した理由はよくわかりませんが、やっぱりすべての規制が全機種に降りかかることを考えると、改正はあっても良かったにしろ、廃止はしないで欲しかったですね〜
それから書いてて思いましたが、一種二種混合機って上手いこと名付けたなと思っていましたが、最近のVゾーンに入って当然な一種二種は、むしろ権利物との混合色が強い気がするので、一種三種混合機
が正解なのでは、、、
と、毎度どうでもいいことを思ったところで終了〜
です。
種区分についてでした〜
Follow @tanklow412
お疲れ様です!
いやこういう記事も面白いですね。さらっと読めるのにスッと頭に入ってくる上になるほど〜となる。文章うますぎですね。
デジパチ全盛期ですけど、もっといろんな種類があっても楽しくていいと思うんですが……1番の問題はゴトでしょうね。今も生き残ってるパチプロがいるように、ゴト師も時代に合わせてアップデートしてますから結果的に1番されにくいデジパチばかりになってしまうのではないかと。
ちなみに……近年で1番面白い一種二種混合機は……
CR未来日記です!!
じゃかさん
お疲れ様です。。。
ありがとうございます。マニアックな感じになってしまいましたが、じゃかさんより少し下の世代は区分があったことも知らない人も多いと思うし、書いてみました。
今のゴト師は凄いらしいですもんね、、
国としてはアナログを排除したいんですかね~
未来日記、見た目は非常~にそそるので打ってみたかったんですけどね。辛すぎてなかなか触れませんでした、、
兼業らしく値段が出なくても楽しそうな機種は触れる身体に来年はなっていきたいところです笑
お疲れ様です。
種区分の話は実物を知らない自分にはちょっと難しく感じてしまいました。
特に権利モノなんかはv入賞→始動口…ハネモノみたいにv入賞でラウンド数も決めちゃうのと区別してるんですね、難しいです。
でも権利モノや一般電役含めて色んな遊び方があった方が大衆娯楽感ありますね、デジパチで延々と319の分母を追うのもしんどいです。
あと台風落ち着いてひと安心です。
今回はパチ屋もほとんど店休だったのでお家で突風に怯えながらテレビ見てました。
3連ドンさん
お疲れ様です。
文章にするとこんな感じになってしまいますが、実際はそんな難しくないんですよ。
打てばわかるものばかりです笑
確かに色んな台があったほうが大衆娯楽感は強いですよね。
今の機種も色んなスペックがありますが、言われてみると大衆娯楽感は薄れてきてるかもですね、、
昔の台もラウンド振分があったハネモノなんかもありましたが、デジパチはほとんど一律のラウンドだったんですよね。
今みたいに単発で500個なんてことはなく、2000発は取れてたから、玉で遊べてたのかもしれません。
一撃特化に必死になりすぎて、電チューに出玉の、、
って話がズレましたね笑
台風凄かったですね、、
こっちの方も休みの店が多かったから、昨日は自分も久々に1日家にいました。
被害があった地域は早く復旧してくれるといいですが、、
お世話になっております。
羽もの風一種二種のスカイレーサーと
封入式に突っ走りそうなPガロコレクション
に期待してます。前者は良い意味で後者はあまり前向きでない意味で。
釘調整がダメなのがすべての、、、
明後日ようやく朝から打てるので台風のうっ憤を、
晴らせるようつもれるよう
どりょくします。
失礼いたしました。
茶坊主さん
どうもどうも。。
スカイレーサー、どんなものかわかりませんが、ツラはいいですよね~
自分が普段行ってる店には入らないようで、残念なこと極まりなしです、、、
牙狼コレクションは封入見据えてですか。封入式もどうなるかわからないから、今の閉塞感のままよりはさっさと出して欲しい気もしますね~
台風の被害があったんですか、、早く復旧に向かうといいですね&明日はいい台に座れるといいですね~