1994年に三共から出たフィーバールーセントは、連チャン機への規制が入った後に登場した、ドノーマルデジパチ期の代表的な機種ですね。
仕組まれた連チャンはなくなりましたが、そのぶん大当り確率を高めることで、自力で連チャンはかなりありました。
派手さはないものの、当時のホールでは「普通に面白い台」として受け入れられていて、設置もかなりありましたね。今あらためて見ると、規制後のデジパチがどんな方向を目指していたのかが分かりやすい一台です。
スペック
大当り確率 1/201
賞球数 7&15
大当り最高継続 16R10C
連チャン性能が排除された時代なので、大当り確率は比較的軽めですね。一撃の爆発力はないけど、最大16ラウンドなので、単発でも出玉感はあり、「当たればきちんと出る」という安心感のあるスペックです。連チャンに頼らず自力で引いていく。いかにも規制後らしい設計と言えるでしょう。
演出
演出面での特徴として挙げられるのが、従来主流だった5ラインテンパイに加え、6ライン目が追加されている点です。
当時は新要素として打ち出されていましたが、正直なところ強烈なインパクトがあったかというと、やや微妙なところでした。
ただし全体的な演出は非常にシンプルで、無駄な煽りはほとんどありません。
変動して、リーチがかかって、即当たりあり。普通に当たりあり。再始動あり。この分かりやすさが心地よく、今見ると「デジパチって本来これでいいよな」と感じさせてくれる作りだと思います。
1994年の世相
フィーバールーセントが出た1994年は、Jリーグブームが続き、街中でもサッカーの話題をよく見かけた時代です。
音楽では小室哲哉プロデュースの楽曲がヒットを連発し、テレビやラジオから同じ曲が流れていたのを覚えている人も多いでしょう。
バブル崩壊後の影響が本格的に表面化し、社会全体に停滞感が広がっていた時代でもありました。景気低迷が続き、企業の倒産や人員整理が相次いだことで、安定した雇用への不安が高まっていきます。後に「就職氷河期」と呼ばれる状況の兆しも見え始め、若者を中心に将来に対する閉塞感が強まっていきました。
一方でパチンコ業界は、ダービー物語事件の翌年で、連チャン規制の影響を強く受け、台の作りも全体的に落ち着いた方向へと向かっていました。
フィーバールーセントは、そんな時代の空気の中で、日常的に遊べるデジパチとしてホールに並んでいた機種です。
まとめ
フィーバールーセントは、規制後のデジパチが模索していた「遊びやすさ」を素直に形にした機種です。
派手さはありませんが、確率と出玉のバランスが良く、今見ても安心感があります。時代背景とあわせて振り返ることで、より味わい深く感じられる一台でしょう。